広告代理店からアカウントを移管する手順|名義・権限・MCCの確認ポイント
この記事の結論
- 移管の前に確認すべきは「アカウントの名義」「自社の権限」「代理店のMCCとのリンク」の3点です。
- 代理店名義のアカウントは、解約時に配信の履歴や学習データを引き継げないことがあるため、自社名義での運用が基本です。
- 移管後は、コンバージョン計測と請求情報の設定を必ず点検します。
広告アカウントの移管とは、代理店が管理していた広告アカウントの管理権限を、自社または新しい管理者へ移すことです。インハウス化の第一歩であり、手順を誤ると配信の履歴や学習データを失うおそれがあるため、慎重に進める必要があります。
移管の前に確認する3つのこと
1. アカウントの名義
広告アカウントが自社名義か、代理店名義かを確認します。代理店名義のまま解約すると、過去の配信実績や学習済みの自動入札、コンバージョン履歴を引き継げないことがあります。
2. 自社の権限
Google広告のアクセス権には、管理者・標準・読み取り専用・メールのみ・請求の5種類があります。移管の前に、自社の担当者が管理者権限を持っているかを確認しましょう。代理店に渡す権限は、運用に必要な「標準」で足りることがほとんどです。
3. 代理店のMCCとのリンク
代理店は、MCC(クライアントセンター)と呼ばれる管理用アカウントに、顧客のアカウントをリンクして管理しています。Google広告では、1つのアカウントのオーナーになれるMCCは1つだけとされています。乗り換えの際は、現在の代理店のMCCとのリンクを解除してもらう必要があります。
移管の手順
- 移管の範囲とスケジュールを決める:まずは指名検索広告など、影響の小さい範囲から始めるのがおすすめです。
- 代理店へ申し入れ、リンク解除の期日を書面で合意する:解約の申し入れと同時に、期日を決めておくと空白期間が短くなります。
- 自社の管理者権限が残っていることを確認する
- 新しい管理者(自社のMCCなど)からのリンク申請を承認する
- 計測と請求情報を点検する
移管後に点検すること
- コンバージョンが正しく計測されているか(媒体の数値と社内の数値に大きなずれがないか)
- 請求情報と支払い方法が自社のものになっているか
- 自動入札の目標値や予算が意図どおりか
- 共有されていたリストや除外キーワードが残っているか
移管でよくあるトラブル
- 代理店名義でアカウントを引き継げない:新しいアカウントで立ち上げ直す場合は、学習が安定するまで成果がぶれる期間を見込んでおきます。
- 計測タグが代理店の管理下にある:タグマネージャーのアカウントも、あわせて自社に移しておきましょう。
- リンク解除の待ち時間で運用が止まる:期日の合意が鍵です。
まとめ
アカウントの移管は、名義・権限・MCCの3点を確認してから、範囲を絞って進めるのが安全です。代理店との調整や移管後の立ち上げに不安がある場合は、移管の実務を経験した担当者にご相談ください。
よくある質問
代理店名義のアカウントは引き継げますか?
代理店や媒体の条件によって異なります。引き継げない場合は、自社名義で新しくアカウントを作り、計測と配信を立ち上げ直すことになります。早めに代理店へ確認しましょう。
移管中に広告を止める必要はありますか?
手順を正しく進めれば、配信を止めずに移管できることが多いです。リンク解除と新しい管理者の承認のタイミングを事前に合意しておくことが大切です。
代理店に移管を断られたらどうすればいいですか?
契約書の条項を確認し、名義と権限について書面で協議しましょう。契約の解釈に関わる場合は、弁護士などの専門家にご相談ください。
出典・参考
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